10月 25, 2017

「霜降の舞」

10月21日(土)、岩本忠美、吉田直嗣、谷匡子による漆、陶器、花で奏でる三人の秋の夜のしらべ「霜降の舞」 が終了しました。

暗闇の中でKikuchi Takuro さんの音楽と蝋燭の灯りでスタートした谷さんのパフォーマンス。岩本さんと吉田さんがご自身の作品を中央テーブルへ運び置いていく器に迷いなく花や枝を活けていく谷さん。
 .
 限られた光の中で花を活けるという行為は、見るものの感覚を刺激し、運ばれてくる花や枝の揺れる音、草花を切る鋏の音さえも普段よりクリアに聞こえた気がしました。 .

花を活けながら、間合いを取り、自分の歩んでこられた道や花を通して伝えたい事、今感じている事を話される谷さんに、その場にいた方それぞれが自分の中にしまい込んでいるものと重ね合わせ、深く感動しているのを感じました。

 外はあいにくの雨でしたが、雨の音さえも心地よく聞こえる空気感を作ってくれた谷さんやスタッフの方、岩本さん、吉田さん、お越しいただいた皆様、素敵な時間をありがとうございました。 

10月 11, 2017

挿花家 谷匡子「そのままの美 その人なりの花」

10月21日からスタートする岩本忠美×吉田直嗣の2人展に合わせて挿花家 谷匡子さんに花活けパフォーマンスを(21日(土))、22日(日)は「そのままの美、その人なりの花」というタイトルで、その方のためだけに谷匡子さんが花を束ねて下さいます。

「谷さんが今回束ねる花は、市場で買い付けた花ではなく、岩手でご自身が借りられている山に自生しているものや、谷さんご本人が愛情をいっぱい注いで育てた草花が花材として使われます。 この世に生を受けた草花に敬意を払い、谷さんの感性で選んだ花たちが絶妙なバランスで花束に仕上げられていく様は見るものを惹きつけます。 
「花束」と言葉で言ってしまうと、ただ花を束ねるという単純な作業のように思えますが、自然を愛する谷さんが、花の命がこの世に宿り朽ちていくまでの一連の様子を間近で見ているからこそ、谷さんの花束には「綺麗」や「美しい」だけではない、何か大切なものが心に残るのだと思います。
 谷さんの花を見て感じる事は人それぞれ異なりますが、束ねられた花と自分とを重ねながらおひとりお一人が何かを感じていただけましたら幸いです。
                                                                                                                            Analogue Life 店主
<おしらせ>
 21日(土)18:00-18:40 
岩本忠美、吉田直嗣、挿花家 谷匡子による漆、陶器、花で奏でる三人の秋の夜のしらべ「霜降の舞」 音:Takuro  Kikuchi 〈参加費:無料 人数制限などはございません〉 

22日(日)「そのままの美、その人なりの花」ご予約の受付は終了致しました。
10:00 ご予約済 / 10:30 ご予約済 / 11:00 ご予約済 / 11:30 ご予約済
14:00 ご予約済 / 14:30 ご予約済 / 15:00 ご予約済
15:30 ご予約済 / 16:00 ご予約済 / 16:30  ご予約済
谷匡子さんと1対1でお話ししながら、自然からの恩恵を受けた秋の草木が放つ美しさをその方のためだけに束ねます。
〈予約制10名様 8,000円(税抜き)〉 ※お電話〈090-9948-7163〉でご予約を承ります。 

*谷匡子 Masako Tani 挿花家。「doux.ce(ドゥセ)」主宰。東京と岩手にアトリエをもち、花を活けることを通して日本人がもつ自然観と美意識を伝えている。著書に「四季をいつくしむ花の活け方」「花活けの手びき」(誠文堂新光社)がある。 

10月 06, 2017

10月の展示のお知らせ

Tadami Iwamoto × Naotsugu Yoshida 岩本忠美×吉田直嗣 二人展 
2017 10.21sat > 29sun[作家在廊:21(土)/CLOSE:24(火)] 
Close〈展示期間中〉24(火)のみ *19(木)・20(金)
は展示準備のためお休みします。

 木工旋盤を使用せず、一つひとつ木を刳りぬいて成形する岩本忠美さんは、 木地づくりから塗りまでの工程を全てお一人で手がけています。
 岩本さんが生み出す作品は、普段使いのうつわにこだわりを持つ方々にすっと馴染む 優しさのあるフォルムやマットな仕上げが特徴です。 
漆器は敷居が高く扱いにくいという印象をお持ちの方も多いと思いますが、 岩本さんの作品からは全く異なる印象を受けることでしょう。 
ぜひ手にとって直に感じてください。 

*岩本忠美 Tadami Iwamoto 
1959年 三重県津市生まれ 
1988年  8年半のサラリーマンを経験後、長野県松本技術専門校を終了
1992年 津市にて独立 以降、各地で展示開催 

Analogue Lifeでは3度目となる吉田直嗣さんは、 黒と白を中心とした普段使いのうつわから、花器やオブジェにいたるまで、 さまざまな作品を制作されています。
 緊張感のあるフォルムや質感、佇まいを追求し、 常に進化をし続ける吉田さんの作品から目を離すことができません。
 今回の展示では食卓まわりのうつわを中心に、 新しく取り組まれているものや花器などをご紹介します。 

*吉田直嗣 Naotsugu Yoshida 
1976年生まれ 東京造形大学卒業後、陶芸家黒田泰蔵氏に師事 
2003年 富士山のふもとに築窯 以降、国内外で展示開催 

<おしらせ>
 21日(土)18:00-18:40 
岩本忠美、吉田直嗣、挿花家 谷匡子による漆、陶器、花で奏でる三人の秋の夜のしらべ「霜降の舞」 音:Takuro  Kikuchi 〈参加費:無料 人数制限などはございません〉 

22日(日)10:00/10:30/11:00/11:30/14:00/14:30/15:00/15:30/16:00/16:30 
「そのままの美、その人なりの花」

谷匡子さんと1対1でお話ししながら、自然からの恩恵を受けた秋の草木が放つ美しさをその方のためだけに束ねます。〈予約制10名様 8,000円(税抜き)〉 ※11日(水)18:00よりお電話〈090-9948-7163〉でご予約を承ります。 

*谷匡子 Masako Tani 挿花家。「doux.ce(ドゥセ)」主宰。東京と岩手にアトリエをもち、花を活けることを通して日本人がもつ自然観と美意識を伝えている。著書に「四季をいつくしむ花の活け方」「花活けの手びき」(誠文堂新光社)がある。